特集 人工透析
32台を備えた腎センターの運営と問題点—ケースレポート・1
土谷 太郎
1
1医療法人あかね会土谷病院
pp.42-44
発行日 1973年3月1日
Published Date 1973/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541204934
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人工透析,とくに慢性人工透析にはいろいろな特異性がある.それを列記すれば下記のごとくなる.
1)人工透析は腎機能の回復を目的とせず,何らかの理由により失われた腎機能の代償をすることを目的としている. 2)一般的にいって,この療法は腎不全症患者の社会復帰を目的にしているのであって,たんなる延命効果を求めるのでは不十分である. 3)諸外国では家庭透析が賞用されているが,わが国では,腎センターなどでの病院透析がその主流となっている. 4)人工透析を必要とする患者は年々増加しているが,施設はまだ不足しており,しかもその地理的分布はいわゆる大都市にかたよっている,などである.
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