私的病院からのレポート・12
—東京清瀬市 織本病院—院内テレビ局をもつ病院—織本正慶院長に聞く
一条 勝夫
1
1病院管理研究所
pp.54-61
発行日 1972年12月1日
Published Date 1972/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541204857
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東京のはずれ,埼玉県との県境にある町,清瀬は,国立療養所東京病院をはじめとして,数々の結核病院が林立する結核療養所の町であった.一昨年市政が敷かれ,ベッドタウンとして発展をとげているところである.
いわゆる‘病院街’とは反対の方角,駅から旭が丘団地行きのバスで約15分,まだまだ緑の豊かに残っている場所に,真白の4階建の病院がある.結核を主力にして発展してきた病院だけに空気のきれいさはバツグン.しかし,天は二物を与えずのたとえどおり,交通の便は少々悪い.こうした状況をいかに克服するかが,これからの課題である,人工腎臓センター,呼吸器センター,熱傷センターの設置により,力強く広域を相手とする病院へと踏み出したその成果が楽しみなところである.
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