特集 職場リーダー
病院における職場リーダーの役割
中畠 健
1
1新潟県立吉田病院
pp.29-34
発行日 1971年4月1日
Published Date 1971/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541204285
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家庭における妻の座に似ている
県立吉田病院は,昭和30年10月に開院した.吉田町は日本一の穀倉である越後平野のなかの純農村に囲まれた人口1万7000の小さな町で,病院も開院当時はわずか98床のこれもまた小さな病院であった.
その頃の60人くらいの少ない職員とは,あらゆる機会に接触することができ,管理者の意図することも十分すみずみまで知らせることができた.病院のなかのことや,職員の行動,性格,家庭の事情などまで公私にわたって知りつくすことが,職員一同一体感をもってそれこそ和気藹々(わきあいあい)として楽しく働けたものであった.幸いにその努力が実って,今までに2回の増築を行ない,229床の病院となり,付属高等看護学院(進学コース)も併設され,一応地区医療センターとまで育ち,今年から一般病床300床の,心・脳血管障害治療を中心とした新病院の改築へとこぎつけたのである.
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