グラフ
新しくなった中央鉄道病院にみる建築上のディテール
井祐 弘
1
1国鉄東京建築工事局
pp.13-17
発行日 1971年4月1日
Published Date 1971/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541204281
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あわただしく行きかう白衣の看護婦さん,廊下にあふれんばかりに順番を待つ患者,薬の臭いがプーンと鼻をつく……これが病院という建物の印象であった.
今回,中央鉄道病院の設計を担当するにあたり,従来のイメージを破り,①病院臭と病院独特の騒音のない病院を設計したい,②人や物の動きを,機械化し,省力化をはかると同時に,院内を整然としたい,③人間味のある,あたたかいムードの病院作りをしたい.つまり,一口に言えば,病院らしくない病院を設計してみたいということが,かねてよりの念願であった.今,第1期の工事が完成し,外来診療棟と中央診療棟では,日夜,診療活動が続けられている.
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