病院と統計
管理のための統計(2)
一条 勝夫
1
1病院管理研究所経営管理部
pp.10-11
発行日 1971年4月1日
Published Date 1971/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541204280
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入院患者
‘病院において診断治療を受ける者で,入院の承認を終わった者’である.診断治療の対象となる者という意味は,必ずしも病人ばかりとはかぎらない.正常分娩の産婦も,人間ドックの入院者も含めることになる.入院の承認を終えていることも条件のひとつである.入院待機中の者,申し込みを受け付けただけの者は含まない.また,即日退院の患者も入院患者として承認がすんでおれば入院患者に含める.
病床
‘病院内で医師または歯科医師および看護婦の継続的サービスを受けるため,入院患者が古有すべき病床’である.隔離のためとか,観察のために収容する病床は含まれる.しかし陣痛室・術後回復室・救急室および外来部門にある病床などは,患者の一時的な用に供するためであるので,病床には数えない.その意味は,救急室の病床は入院手続きまえの一時的収容であり,術後回復室の場合は,患者が占有すべき病床を別にもっているからである.
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