研究と報告【投稿】
生産管理用端末装置およびミニコンピュータを用いた病院中央検査事務処理の自動化の試み
樫田 良精
1
,
山田 英夫
1
,
開原 成允
2
,
石井 威望
3
,
高木 幹雄
4
,
小川 明子
5
,
桜井 栄光
5
1東大病院中央検査部
2東大病院第2内科
3東大工学部産業機械工学科
4東大生産技術研究所
5東大病院電算機システム企画室
pp.91-95
発行日 1971年1月1日
Published Date 1971/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541204218
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はじめに
現在,病院においては種々の分野で機械化が進んでいる.特に多くの検体を同一の手法で処理する中央検査施設は,自動化が早くから進んだ分野である.最近では,オートアナライザーの普及によって,検体処理能力は著しく上昇したが,一方,検査方法の自動化が進むにつれて,これに伴う事務的作業,すなわち検体の受付,識別,work sheet (検査作業伝票)の作成,報告書の作成,種々の統計業務などは繁雑をきわめるようになり,こうした事務作業の面での自動化が強く要請されるに至った.
このような事務処理の自動化を考えていくうえでは考慮すべき問題がいくつかあるが,特に重要なものは,第1に計算機を知らない人でも使えるシステムであること,第2に全体の時間的な流れを制限しないこと(たとえばwork sheetの作成は受付後1時間以内に完了する.また報告書は検査結果が出たらただちに発行するなどの2点である.
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