連載 アーキテクチャー 保健・医療・福祉 第209回
三井記念病院
来野 炎
1
1株式会社日本設計 医療施設設計部
pp.494-499
発行日 2012年6月1日
Published Date 2012/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102293
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今から100年以上を遡る1906(明治39)年の10月,本病院の前身である三井慈善病院が設立された.以降,三井記念病院は東京の中心市街地である神田和泉町の地において,数度の建替えを経ながら継続して質の高い医療を提供し続けている.中でも1968(昭和43)年に着工した大規模な建替え計画(BC棟建設)は時の東京大学工学部教授で建築計画学の創始者である吉武泰水工学博士による基本設計であり,シティホスピタルとしての性格,将来の拡張性,運営を継続しながらの建設,設備機器の重視といった,まさに今日的なコンセプトによるものであった.
それから約40年を経た2006(平成18)年10月,既存建物を全面的に刷新する一大建設プロジェクトが着工し,去る2011(平成23)年9月に全面竣工した.
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