病院と統計
医療施設の患者の実態
前田 行雄
1
1厚生省統計調査部
pp.84-85
発行日 1970年5月1日
Published Date 1970/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203964
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国民の傷病の実態を把握する統計には,病院・診療所など医療施設の面から観察するものと,傷病者の属する世帯の面から観察するものとがある.患者調査は,昭和28年以来毎年行なわれている施設面からの傷病調査で,層化無作為抽出法によって選ばれた全国の1/10の病院,1/100の一般診療所および歯科診療所に対して実施されている.調査期日は7月中旬の1日(退院患者については,6月1日より30日までに退院したもの)となっており,この日に医療施設を訪れた外来患者,この日に在院または新たに入院した患者が調査客体となる.
病院報告では,入院・外来別の患者総数しか知ることができなかったが,この調査では,患者の性・年齢・傷病名・治療費の支払い方法,在院期間なども知ることができる.
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