管理者訪問・26
山形県立中央病院長 棚橋 三郎 先生
車田 松三郎
1
1東北大学
pp.81
発行日 1970年5月1日
Published Date 1970/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203962
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山形駅を下車して歩いて約15分の所に,近代的な鉄筋コンクリート地上4階および地下1階の大きな病院がある.ここの敷地は戦国時代には最上氏の築城した所で,明治維新当時は水野氏の5万石の旧山形城(霞ケ城)のあった所である.確かにそれらしい場所で,今ではこの周辺に美術館や銀行などもあり,山形市の文化センターともいうべき所在地ともなっている.
この病院は由緒ある所で,昭和20年8月,一時連合軍進駐軍に接収された病院(旧陸軍病院)であり,のちに国立山形病院と名称をかえ,一般病院として発足した.当時は内科・外科を有するモデル病院として賞讃されたこともあった.昭和28年4月‘国立病院特別会計所属資産の譲渡等に関する特別措置法’により,この病院は,県に移管され,山形県立病院となった.昭和38年4月には,山形県立中央病院と名称を新たに現在の近代的な鉄筋コンクリートの病院と化したのである.このような由緒ある病院の今日あるのは,全くこの間24年間,終始院長であられた棚橋先生の功績である.
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