病院長プロフイル・58
山形県立山形病院長 山形病院協会理事長 棚橋三郎氏
pp.748
発行日 1958年9月1日
Published Date 1958/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201411
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氏は福島県梁川で明治38年に生まれ,昭和10年北大医学部を卒業された.そして現在の病院の前身である国立山形病院の院長に就任したのは,昭和22年11月であつたから,氏の42才のときである.当時の国立病院長としては少壮であつた.
当時は,全国何処も同じく,進駐軍の監督がきびしく,病院によつては閉鎖或は院長退職の一歩手前という厳重な勧告さえ受けた時代であつたが氏は良く近代病院の方向を把握し,明治時代の建造にかかる旧式三等陸軍病院にかかわらず,新時代の完全看護,housekeepingに努めた結果,山形病院は東北における模範病院として,東北一帯の幹部看護婦の再教育場として指定され,毎年ここに各病院から幹部看護婦は集合を命ぜられ,この病院で教育と実習を受けたものである.
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