特集 総合診療
国立がんセンターにみる医療へのコンピュータ応用
永井 與志雄
1
1国立がんセンター調査課
pp.44-45
発行日 1970年3月1日
Published Date 1970/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203899
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医療におけるコンピュータの応用には,医療用諸器械の大半がアナログデータであるから,アナログ量の処理が不可欠であり,大量のアナログデータが使用される.たとえば心電図の波形はアナログデータであるから,これをAD・DA変換装置でディジタル量にコンバートしてコンピュータ処理を行ない,その結果を数字あるいは文字としてプリントアウトするか,再度アナログ量に変換して,カーブプロッタまたはブラウン管などに表示する.
このようにして各種の診断・検査・治療の器械とコンピュータを結び,医療のコンピュータ応用によるシステマチックな医療によって,より高度な医療の開発と促進がなされているが,このためには,だれでも容易に使用できるアナログ量の入出力装置と,コンピュータと直結するためのインターフェイスのよりいっそうな開発が必要である.
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