特集 病院のMSWをより発展させるには
病院におけるMSWの活躍
患者さんによりよきサービスを提供するために—淀川基督教病院
森野 郁子
1
1淀川基督教病院医療社会事業部
pp.44-46
発行日 1970年2月1日
Published Date 1970/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203874
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淀川基督教病院は,キリストの愛と最善の近代医学をもって,全人としての患者の治療にあたるよう努力している.社会事業部は,病院創立当時から,医務・看護・事務各部のいずれにも所属せず,院長直属の独立部門である(図1).
部員の中には,アメリカの大学院で社会事業の修士課程を終えたものが常におり,日本の病院の中にあるべきソーシャルワーカーの姿を追求してきた.これが可能であったのは,創立時,まず院長,そして事務長以下管理部門の職員が,いまだ実績のない社会事業部門を見守ってゆくという寛大な理解と,直接患者の診療にあたっている医師・看護婦がソーシャルワーカーの意見に耳をかたむけ,患者の心理・社会的側面についての援助を治療の一部に受け入れてくださったことによるものである.
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