グラフ
東京は近郊に浸透していく—質の向上をひたすらに春日部市立病院
pp.9-13
発行日 1970年2月1日
Published Date 1970/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203865
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"たんぼの中の病院"——この写真をみたら,だれでもつぶやくだろう.しかし地下鉄の開通は,近県を東京に吸収するような力を示し,春日部市もベッドタウンから通勤圏へと変わってきた.春日部駅をはさんで,このたんぼの反対側には,にぎやかな市街地がある.そして,このひつじ田も,まもなく新しい都市計画で市街地へと姿を変えていく.
昭和33年に創設された春日部市立病院は,新しい医学,高度の医療を入れるには建物が古すぎた.そして6億円あまりの予算で地下1階,地上6階,270床の新しい建築が昭和44年にできあがった.これを推進させた院長の熱意と,当時の都市計画の1年分に相当する予算を新病院建築に投下した市当局の努力は,春日部市の目ざましい発展にふさわしい病院を作りあげたのであった.(埼玉県春日部市大字粕壁4230.三宅史郎院長)
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