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ごあいさつ
長谷川 泉
1
1医学書院
pp.53
発行日 1970年1月1日
Published Date 1970/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203849
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- 文献概要
雑誌「病院」は昭和45年を期して,従来のB5判からA4判に大型雑誌化することになった.これはグラフ類に充実した工夫をこらし,また病院建築設計図などを豊富に載せてゆくような視覚的要素を意欲的に盛るとともに,編集内容の増量をはかろうとする要請にこたえたものである.昭和24年7月に雑誌「病院」が「よい病院はどうあるべきかを研究する雑誌」の目的を掲げて創刊されてから,昭和45年で21年目を迎える,雑誌「病院」は病院管理の草創期に発足したので,当時は憐憫とも悪罵ともつかない批評を受けた.曰く「3号雑誌だろう」(3号でつぶれる意)「1年ぐらいで書くことがなくなるだろう」「書き手がなくなって同人雑誌になるだろう」云々.大型雑誌に飛躍する今日,往時を回想すると今昔の感にたえない.
また海外の病院協会などを訪れた日本の院長,事務長など病院管理に関心を持つ方々の話をうかがうたびに「雑誌『病院』がHospitalmanagementなど外国の病院管理雑誌に伍して並んでいた.しかし小型だから目立たなかった」ということばが胸に響いた.
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