研究と報告【投稿】
名鉄病院の診療録管理のEDPS化の現況
小川 保彦
1
1名鉄病院
pp.89-97
発行日 1969年10月1日
Published Date 1969/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203782
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はじめに
現代の企業においては,電子計算機と無縁に生きることはしだいに困難となり,現代人の常識として,電算機の知識を把握しておかねばならない時代になってきた,病院業務とてけっして例外ではないとかたく信じている.
ところで,EDPS(Electronic DataProcessing Systern)は,俗にわれわれがComputer (計算機)と呼んでいるものの1つである.このCo-mputerは人間と同じように判断する力をもっているが,その行動は,人間とともにすすみ,ともに営むものであっても,人間より先にすすんでいってしまうものではない.だから,Computerに,これから何をやるのかと問いかける前に,やるべきことを詳しく指示し,それをプログラムしてやらなければならない.すなわち,いかなる課題も,まず人間がやってみたその過程をしくんだことによって,何度でも望むかぎりの演算を遂行するものであることを,われわれはよく認識してかからなければならないと考える.ここに,作業システムの分析と設計の必要が生じてくる.
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