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滅菌の原理と実際(10)
牧野 永城
1
1聖路加国際病院外科
pp.74
発行日 1968年10月1日
Published Date 1968/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203475
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VII.外科的包装材料(パック)の滅菌
熱と湿気の滲透の度合および速度はパックの大きさ,パックの内容の密度,それから滅菌器の中への積み方で左右される。くり返し述べたように,滅菌器内の蒸気は上から下に向かって流れるが,パックはこの蒸気の貫通を容易にするよう,最も抵抗を少なくする工夫が肝要である。
パックを相互に密接させると抵抗が大きくなる。同じパックの中に布類や金属,トレーなどを混合させると空気の除去が完全にできないことがある。小さなパックに大きなパックをのせるのも蒸気の滲透を悪くする。
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