特集 病院建築の新しいデザイン
設計の実例検討・3
検査部
高野 重文
1
1清水建設株式会社設計部設計課
pp.40-45
発行日 1968年8月1日
Published Date 1968/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203409
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検査部は動いている
国際的水準にまで充実してきた最近の病院建築の中で,検査部はまだ流動的であり,病棟や手術部などにくらべて,はなはだつかまえにくい部分である。
たとえば生理検査についてみると,ここ数年間に新築した病院ではほとんどが中央化されているが,1950-57年間に竣工した代表的な病院(100-920床)20例を見ると,竣工時に生理検査室,または類似の室名をもつものがちょうど半数である。それも1954-55年頃からで,最初は心電図室が独立し,やがて脳波測定も含めた生理検査室が現われている。しかも将来診療が各専門のディビジョン制になった場合に,中央生理検査室との関連がどうなるかなど,建築設計以前の問題が多い。
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