増刊号 臨床検査スターターズガイド
3章 組織マネジメントにかかわる臨床検査技師になるために
臨床検査部の組織
橋本 好一
1
1自治医科大学附属病院臨床検査部
pp.550-551
発行日 2017年4月15日
Published Date 2017/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201238
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臨床検査部には主に臨床検査技師が従事していますが,施設によっては,免許をもたない検査補助員が検体検査などを行っています.臨床検査部の管理責任者は,部長(医師または臨床検査技師),副部長,技師長,副技師長が従事し,監督職に各部署の主任が従事しています.臨床検査は,診断や治療を実施するために必須のものであり,正確性,精密性,迅速性,安全性が最も重要視されており,医療の根幹を成すものでもあります.実施する検査項目は,病院の規模や機能によって異なりますが,検体検査,病理検査,生理検査に大別され,それぞれ高度な知識と技術をもつ臨床検査技師が従事しています.
臨床検査部が病院の組織として十分に機能するには,臨床検査技師相互の良好なコミュニケーションが一番重要であり,全ての情報が共有され部下から上司あるいは上司から部下へスムーズに伝達されなければなりません.組織として常に情報が共有され,問題が発生した場合は解決へのスムーズな行動がとれる職場になるように,常に対話の機会を設けることが重要です.
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