特集 放射線部のあり方と問題
放医研病院部の放射線設備とその運営
岡崎 正太郎
1
1放射線医学総合研究所病院部
pp.43-46
発行日 1967年2月1日
Published Date 1967/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203032
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1.放医研の概要
放射線医学総合研究所(放医研)は,科学技術庁の附属機関として昭和32年7月に発足し,今年ちょうど満10周年を迎える。場所は都塵を離れた千葉市郊外,稲毛に近い閑静な高台。建物は25棟の近代的な各種施設にわかれて11万7千平方メートルの広大な敷地の中に散在し,その延面積は2万5千平方メートルに達する。このほか職員,研修員,看護婦の宿舎が幾棟かあり,さらに目下,第二研究棟建設の槌音がこだましている。別に茨城県東海村に支所が置かれていて,研究所の構成は15部1支所47課室からなり,昭和41年度定員は401人,同予算は6.6億円である。ちなみに病院予算も研究所予算に含まれ,一般会計である。
放医研の最大の特長は,物理,化学,生物,遺伝,生理病理,薬学などの基礎研究部門と臨床応用関係の各部門が併立し,相互の緊密な連絡協力のもとに立体的,総合的な共同研究がなされることにある。
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