研究と報告【投稿】
多目的委員会
斎藤 明
1
1大船共済病院外科
pp.81-87
発行日 1966年3月1日
Published Date 1966/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202810
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I.緒言
一般の企業とは違って,病院には多くの専門職種が含まれており,それらが互いに有機的な連繋を保って運営されている。この複雑な機構が円滑に日常の活動を続けてゆくために,またさらに充実し発展するためにも,各種の連絡会,協議会などが必要である。これら諸種の会合が,上層管理者の独断専行に陥いることなく,民主的に運営されるために委員会の形をとることとなる。この委員会制度は,近代的な病院運営の手段として,ますます活用される傾向にある。
元来,病院業務の中核は患者を収容し治療することである。いかに病院の近代化,業務の合理化とはいえ,多くの会議を作り,頻回に委員会や協議会に明け暮れていたのでは,診療への支障をどうしても避けることができない。このことは診療似外の業務についても同様にいえる事柄である。したがって従業員,特に指導的立場にある人びとが,各種の会合にたびたび呼び出され,多くの時間を浪費しないように,委員会およびその他の会議自体の能率向上を計ることが必要である。
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