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編集主幹ノート
吉田 幸雄
pp.100
発行日 1965年7月1日
Published Date 1965/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202632
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- 文献概要
本号の巻頭には,国立東京第一病院副院長の小原先生から御提案をいただきました。病院外来の改善と医師のパートタイマー制の2提案は,わが国の病院の近代化に,ぜひ必要な問題です。外来を制限するということよりも,予約制をとることにより,医師は入院患者の診療に支障をきたさないで,しかも計画的に外来患者を診療することができるでしょう。そして,病院外来が絶対に必要な患者は,適確に受診することができるでしょう。今の状態はまったく前近代的と申さねばなりません。また指導医として活躍してもらうべき医師は,生活を保障して数か所の病院をかけ持つことができるpart-ti—merにすべきでしょう。そして,中堅の医師は主治医として独立し,十分活躍が期待されるようにしたいものです。全国病床数に対して医師がますます不足してくる現状に対し,医師は能率的に働くことができる体制を早急に確立すべきと思います。
さて本号は「リネン・サプライ」を特集しました。本誌として,本問題をはじめて意識的にとり上げました。病院で療養する患者の衣食住の衣の問題です。患者を気持ち良く衛生的に看護するためには,適切なリネン・サプライが行なわれねばなりません。しかも病院内のこれら繊維製品は100種を越えています。
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