病院管理講座 実務編・21
内科病棟管理の実際
内田 郷子
1
1聖路加国際病院内科
pp.59-63
発行日 1965年7月1日
Published Date 1965/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202619
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はじめに
内科病棟では近年の傾向として,医学の発達に伴い寿命がのびたので,高齢者の入院が多くなっている。慢性疾患でも長期にわたり,たびたび入院して生活の方針を定めたり,治療をうけるようになり,患者が増している。また,健康ではあるが,念のため精密検査を受けたいと入院する者も多い。特に家族間係が親子より,夫婦単位となった今日では,家庭における老人の扱いが変わり,時には病棟が養老院に近い様相を呈してくる。そこで看護する側も,いつも時の流れに合わせ,適切な方法で看護しなければならないと思う。
その他,内科病棟は看護の基礎の勉強,実習をする看護学生を受けいれる場所として,大きな意義をもっている。
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