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編集主幹ノート
吉田 幸雄
pp.104
発行日 1965年5月1日
Published Date 1965/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202584
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- 文献概要
最近になりリハビリテーションの認識がようやく全国的になってきました。そして病院人自体に病院こそがリハビリテーションの中核的役割をはたすものであることが自覚されてきました。しかしこの認識もいまだ正確で具体的なものとなっているとはいえないのではないでしょうか。そこで本号ではまずリハビリテーションそのものについて各権威者に解説を願いました。したがって病院におけるリハビリテーションの具体的あり方の問題については,近い将来にさらに特集致さねばならぬと思っています。
巻頭には「わが国の病院における発達について」小生の経験から概説してみました。支那事変勃発と同時に東一に召集され,続いて重度脊髄損傷のための箱根療養所の開設に従事し,戦後は創設時代の国立病院の運営に参画,また身体障害者福祉法の制定に参与したなどの経験から,あえて筆をとってみました。昭和26年に渡来したときも,病歴管理,医療社会事業とともにリハビリテーションに関心をもって視察しましたので,この問題は病院管理上私の最も関心を持つ問題の一つでした。したがって本号を企画することも私の念願でありました。
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