霞ガ関だより
ジヨンソン大統領の保健特別教書
T.S.
pp.100-101
発行日 1965年5月1日
Published Date 1965/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202582
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米国歴代大統領は,年頭の議会に保健特別教書を提出することになっている。本年のジョンソン大統領の教書においては,多年の懸案である「老令者の病院保険」の実現に関するなみなみならぬ決意と,心臓病,ガン,脳卒中という国民の3大死因の早期撲滅をはかるための医学研究費の画期的な増額を2本の柱とした新大統領の「偉大な社会」実現に際しての保健政策の具体的な目標が,明確に打ちだされている。そこで,つぎにその要旨を紹介することとしたい。
われわれの今後の最大関心事は,国民のすべてが,年齢,居住地域,経済状態のいかんにかかわりなく,近代医学の恩恵にあずかれるようにすることである。このためには,医療機関や医療従事者の確保をはかり,国民に対して医療をうける機会を十分に与えなければならない。
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