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編集主幹ノート
吉田 幸雄
pp.106
発行日 1965年4月1日
Published Date 1965/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202564
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陽春4月は一年の中でもっとも病院中が明るい時である。病室の窓はようやく開かれて,微風と陽光が床頭を訪れる。事務室では新会計年度の出発と共に新しい計画に生気をとり戻し,医局は学会旅行の収獲に話の花が咲き,看護婦さん達は陽光を楽しむピクニックの夢を画く。読者もいよいよ迫った京都の学会の計画に心をはずませておられる今日この頃……。
さて本号はPPC計画を特集しました。これは昨年小生が提案したところ日本病院学会の専門集会のテーマにとり上げられた問題です。本号はその際発言された方々を主体として御執筆を願いました。まず巻頭には,学会で司会を担当された牧野先生に,PPCの最先端国アメリカの状況を中心に解説を願いました。このPPC計画は,1957年にManchester記念病院ではじめて試みられたもので,いまだ8年にしかなっていませんが今や燎原の火のように拡がり,6年(1963)にしてアメリカでは一般病院の18.1%に達し,1963年に開かれた第13回国際病院会議に発表された国際病院連盟の急性疾患研究委員会の調査結果によると,すでに少なくとも世界の10か国の病院で実施されているようです。
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