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病院PRについて(II)—第2部病院の内部PR
今村 榮一
1
1病院管理研修所
pp.27-28
発行日 1954年4月1日
Published Date 1954/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200798
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病院のPR必要性については先に述べたところであるが,PRは内部に対するものと外部に対するものとの二つに分けて考えられる。一般には外部PRが重親され,又問題も多いのであるが,病院内部がうまくいかないでは外部との良好関係を得ることは望めない。「PRは外部から」と言われている如くまず職員を対象とすることが大切である。どうしたら職員が自ら進んで仕事をしてくれるかということである。病院の経営を安定させ又発展させるには職員全体の協力によることが極めて必要である。それには病院の仕事に意義を感じさせ,どうしたら良い病院になるか,どうしたらお互いに気持よく仕事ができるかということを知らせ,又感得させることが大切である。
又病院の職員の言動は患者の大きい影響を与えるものである。治療効果にも影響することもあるう。掃除夫までが親切にしてくれると患者が心から病院を信頼するようにもなろう。その他病院職員は社会的には労働者としての立場をとるものであり,その人たちに病院を理解してもらうことは管理上有利なことであるのは言うまでもない。
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