病院管理講座 実務編・11
病院薬局管理の実際(Ⅰ)
上野 高正
1
1虎ノ門病院薬局
pp.89-92
発行日 1963年12月1日
Published Date 1963/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202260
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薬局の性格
薬局は専門領域の機能を発揮して,病院機能の遂行に寄与する病院内の一組織であって,その立場は麻酔科,放射線治療科等と本質的に同じである面と,事務部門と同じような病院の中央機構を構成する一分科である面との,2つの面をもっている。
前者は調剤および薬学に関するコンサルタントの機能で代表され,後者は補給で代表される。どんなに病院が小さくても,薬局が果たすべき役割はかわりがないが,その病院の規模や性格,薬局に働く人の識能によって,薬局が果たす各種の役割間の量的比が変化する。また大きな病院程機構の分化が著明なのが普通である。
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