Hospital Topics 特殊病院
フランス心臓センターにおける死亡調査
K.S.
pp.88-90
発行日 1963年7月1日
Published Date 1963/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202166
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フランスの主要大学や病院には心臓センターがかなり設置されている。この内,設備が完備し,診療体制が確立し,しかも診療内容の高い九つのセンター),即ちBordeau,Lyon,Marseille,Mathieu,Montpellier,Parisの3センターを対象とし,これらのセンターで最近数力年間入院中死亡した者3,066名の臨床記録を集めて調査した資料が,フランス国立衛生院月報にのっている。死亡者全員のうち,解剖によって死因を確かめられたのは2,324例であり,後述する比較要素は解剖された群でも非解剖群でもほぼ同一結果を示している。
死因別にみると第1図に示した如く,高血JEとアテロスクレローゼによるものが46%を占めており,ロイマチ性心臓障言は25%で軽視出来ない。注目すべきことは,先天性心臓障害者死亡が7%もあって,今後小児心臓センター新設が期待される。
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