Hospital Topics 建築・設備
Balanced Hospital Community
M
pp.87-88
発行日 1963年7月1日
Published Date 1963/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202165
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地域住民と医療施設との関係においての,国民医療のありかたについて,マッケオン教授(Mckeowen,T,バーミンガム大学社会医学)が提唱している新らしい概念である。
これまでのイギリスにおける国民医療の系統的分裂に目をとめてその新らしい組み替えを強調している。すな一つには,イギリスの病院はおおまかにAcute (急性) Chronic (慢性) mental (精神)に類型化できる。これら病院の機能はその成因と成立過程によって自からちがっている。しかし現在では,院内でのさまざまなニードをもった患者の混在,職員,設備の重復等を結果し,ほんとうにその機能を発揮しているとはいえない。二つめには,家庭との病院との関係,G.P.(general practioner)と病院との関係,予防医学と治療医学との関係,これらの関係の"まずさ"と"きはくさ"について言及し,これらの欠陥を補う意味で,地域住民の医療ニードの適確な推量・家族と病院とのつながり,G.P.と専門医(consultant)とのめんみつなれんらくにきびしくうらづけた組織としてのhospital Communityを提案した。
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