Hospital Weather Cock 看護管理
看護婦とパートタイム—アメリカの病院及び看護学校に実働する看護婦の統計
C.T.
pp.89-90
発行日 1963年1月1日
Published Date 1963/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202047
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現今の日本の病院等に働く看護婦の不足は,ますます深刻な社会問題として,各方面から注目をあび,その解決がいろいろに案じられている。しかし,その中でのパートタイム制による既婚看護婦等,1日8時間又は1週間規定勤務時間数のすべてを働き得ない人々の,職場復帰については,対象が,有資格者であるということから,その日から職場で役に立つという特典も考えられるので今後,大いにその可能性を現実化する声が高められている。一般産業でのパートタイム制度の採用は,もう耳新しくはないし,病院によっては早くから,外来部門等に,この制度によって,採用した看護婦を配置する等の工夫が行なわれて来ているところもあるが,全体の病院勤務看護婦数に比すると,僅かな数でしかないと思われる。アメリカ看護婦協会ANAの出版による「Facts about Nursing」の統計から,そのパートタイムによる採用の実数をみてみると,昭和34年(1959年)の,地位職場別の看護婦数のうち,特に一般勤務看護婦の数の4割強はパートタイマーであることが示されている。第3表Aは,病院種別にみたもので,一般総合病院において,特にパートタイムを多く採用していることが,数の上に現われている。又同じくBによる経営主体別の分類では,いわゆる無利益法人体である病院に働く看護婦の中のパートタイマーの多いことが示されている。
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