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アメリカの看護婦
牧野 永城
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1聖路加国際病院外科
pp.27-30
発行日 1965年1月1日
Published Date 1965/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913468
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看護業務の明確な区分
滞米約7年半の経験にもとづく米国の看護婦,とくにそのRegistered Nurse(R.N.)とPractical Nurse(P.N.)について書けという注文である。私は滞米中もっぱら努力を外科学の専攻に置いたので米国の看護に関して特別に研究したわけではない。ただ病院を通じて絶えず接触した米国の看護婦についていろいろと自然に得た彼女たちの印象,働く姿,または問題といったものがある。また自分から興味をもってしらべたことなどもあってそれをまとめて書き綴ってみようと思う。
私は米国に行った当初このR.N.とP.N.とがあることも全く知らなかった。両方共同じような白衣を着て一見同じような仕事をしている。いろいろとちがったキャップをつけているのは出身看護学校の違いを現わしていた。キャップには黒い線が1本ついたり3本ついたりしていたが,これは個々の病院で勝手につけているのですじの数が多い程一般に階級が上で指導的な立場にいることを示していた。
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