特集 診療管理
病院と病理
グレン フランク
1,2
1コーネル大学外科
2ニユーヨーク病院外科診療会議
pp.792-793
発行日 1959年10月1日
Published Date 1959/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201571
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病理学は診断の基礎となるものであります。診断さえ正確に下されれば,それから先の治療は簡単になります。患者が病院に送られる時には,仮りの診断がつけられているに過ぎませんが,入院させた患者をよく調べてみると,当初の診断が変つてくるものです。この診断を確立させる最も重要な手掛りは病理から得られるのであります。
私が,ここで申上げる病理検査の内容には,次の四つのものが含まれます。第一は,一般の臨床病理検査があり,第二は,生検(Biopsy)の病理所見があり,第三は外科的に取出した臓器の病理であります。更に第四は,死亡した患者についての剖検による全般的の病理所見であります。病院の外科診療上には,以上の四つを併せて取扱う組織討議会(Tissue Conference)が重要な役を演じます。
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