病院長プロフイル・31
国立唯一の女性所長南静女史国立療養所光の園園長)
pp.11
発行日 1956年4月1日
Published Date 1956/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201085
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昭和11年5月初旬,山紫水明の温泉郷別府の鶴見山麓に定床80床の蕭酒な白亜のサナトリウムが建てられた。
ところが新築祝いの喜びも束の間,1ヵ月を過ぎぬ或る日春夢の如く焼失してしまつた。然しながら南先生はじめ女性のみの同志8名による結核撲滅への飽くなき熱情は凡ゆる困苦を克服して,遂に昭和13年始め木造平屋建40床の社会事業法による光の園病院が設立された。貧しい患者の収容,結核家庭の訪問等,理想に向つて奮闘はしたが,戦争が苛烈になるとともに,次第に経営も困難となり,昭和20年9月日本医療団に統合されて1年7ヵ月,更に昭和22年4月国に移管され,国立療養所光の園として新発足した。
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