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農村のモデル病院—江別町立病院をみて
小西 宏
1
1病院管理研修所
pp.33-35
発行日 1954年4月1日
Published Date 1954/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200800
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札幌から函館本線を北へ約30分,車窓の右手に欝蒼たる大森林が見えて来る。野幌(ノツポロ)原始林で天然記念物に指定されている。この原始林を含み,西流する石狩川に夕張・豊平等の支流が注ぐ沿岸一帯が江別町である。石狩平野中南部の交通の要衝を占め,東西4里14町,南北4里22町という大きな町で北海道なればこそと思わされる。人口は3万余。
そもそも,江別町は明治初年屯田兵の入植に始まり,今日では製紙工場,火力発電所,窯業所(焼瓦製造)等の工場があり,石狩平野における商工業の中心でもある。将来は,大札幌市の衛星都市となるべき運命にあるのであろう。
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