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病院管理研修所だより
岩佐
pp.100-101
発行日 1953年11月1日
Published Date 1953/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200728
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久し振りに研修所だよりを申します。先ず最初に所員の移動からお伝えしましよう。坂口所長,守屋主事のもとで教務主任として活躍されていた島内武文技官が26年7月10日からアメリカに渡りカリホルニヤ大学で病院管理学を修め27年8月26日帰朝されて以来我国に於ける最新の知識の持主として当研修所の大きな誇でありましたが,その後1年を経ない28年4月1日附を以て東北大学医学部の病院管理学担当教授に転出されたことは大方御案内のことと思います。このことは我国病院管理学の発展史上劃期的出来ごととして御同慶に耐えませんが,一方当研修所としては一沫の寂しさを残したのであります。
島内技官の転出と時を同じくしまして厚生省の医務課の技官で研修所開所以来兼任所員でありましたがその後病気で休職していた岩佐潔技官が専任所員として復職して来ました。ついで5月16日には厚生省の国立病院課で国立病院の診療看護の関係事務を担当していた小西宏技官が島内技官の後任として当研修所の所員兼教務主任に転任して来ました。小西技官はこれより先27年10月29日より病院管理学をテーマとしてWHOのフエローでアメリカ3ヵ月,英国1ヵ月更に帰路ヨーロツパ諸国を巡つて28年3月12日に帰朝したばかりで,再び当研修所に新知識を注入すると共に我国病院の実情にも通じているので今後の活躍が期待されるわけです。
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