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アメリカの小病院
小西 宏
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1厚生省医務局国立病院課
pp.25-27
発行日 1953年4月1日
Published Date 1953/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200627
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アメリカの小病院と云つても,私共の見たのはノースキヤロライナ州に限定されるので余り大きなことは云えない訳ですが,いろいろ話にきいたり,実際に病院をみたり,又私共をわざわざここへ派遣したという事実から推して,この州は米国に於ても病院経営についてかなり高い水準にあるのではないかと思われます。固より,私がアメリカに来てまだやつと2週間にしかならず,大病院を一つも見ていないので,皮相的な観察に過ぎないかも知れませんが,印象の生々しいうちに感じたことを書きとめておこうと思います。
私共が見せられた病院は,殆んどDuke End-owmentが後援(1ドル/1 day/1 active bedを病院に寄附)しているnon profitのsmall general hospital (100床以下)でCounty Hos-pital City Hospital Community Hospitalなどです。乞度この州でも亦比較的優れたものではないかと思われます。と云うのはDude Endow-mentが後援の認定をする際かなり詳細な(B版15頁に亘る)資料を提出させ病院経営の実態をよく調査する模様で,事実殆んどの病院が例の日本でもやつている病院監査の結果90%以上をとつて「A」と格附した額を玄関に掲げてありました。
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