--------------------
經營費用に關する國際病院協會の見解—続・病院経理の理論(II)
山元 昌之
1
1滋賀大事務局
pp.33-36
発行日 1950年1月1日
Published Date 1950/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200075
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
最近関係者の間にその重要性が認識されて,各地に病院協会が設立される機運になつてきたことは洵に喜ばしい傾向である,筆者は前に本誌に病院経理の理論の素描を試みた際,国際病院協会のことに言及した関係から今少し詳しく紹介する義務があるように考えられるので,前稿の続篇として,国際病院協会と,経営費用に対する同協会の見解とを紹介したい。
1927年9月17日アメリカ病院協会(the American Hospital Association)の招請に応じて,12箇国の代表者がパリの赤十字協会聯盟事務所に参集して国際病院会議(An InternationalHospital Congress)設立の問題を協議した。当日の会議は終日興味のある啓蒙的議論に終始したが,終にこの種の国際会議を設立しようということに意見の一致を見た。この記念すべき日から後に,二回会議が持たれ,第1回は1929年にアメリカで,第2回は1931年にヴイエナで。この後の会議に於て国際病院協会(The International Hospitals Association)が創立されたのである。最初この問題を論議した人達はこのような会合は必ず国際病院協会の構成にまで進展するものだということを考えていた。既ち病気は普遍的なものであつて,国境や言語の相違を無視するものである。
Copyright © 1950, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.