座談会
今後の看護婦はどうなるか(下)
橋本 寬敏
1
,
原 素行
2
,
三沢 敬義
3
,
木下 正一
4
1聖路加国際病院
2東京都立広尾病院
3東大附属病院
4医学書院
pp.35-42
発行日 1950年11月1日
Published Date 1950/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200230
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広尾病院改革の実例
○三沢 患者が給食をみて食慾が必ずしも出るという食物はむつかしいようです。中には生活程度のよくない患者には家庭にいるより御馳走かも知れないけれども,上流の人からみるとあまり食慾の出ないようなものを食べさせることになりますから給食を二段にしたいと思つております。並等と上等ですね。いまは一種類の均一にしておりますから,患者が食べないで,それを附添に食わせるということの起る状態です。
○橋本 どうしてもいい看護婦が沢山出てこなければならないというわけですね。そうしますと,実際にあなたの方でそういうような看護婦養成もしておいでゞすが,すでにいる看護婦の頭の切り換え,或は技能の向上ということについてお考えになつておられるでしようが,いま望むような新体制の看護婦がその中からどんどん出てくる可能性があるでしようか。
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