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醫學關係の職階制
佐葉 賢
1
1人事院職階課
pp.3-6
発行日 1950年9月1日
Published Date 1950/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200195
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1.職階制の一般的意義
国家公務員法の施行によつて国立病院療養所その他に勤務する医員の占める官職に対しても他の一般職と同様に新しく職階制が適用される事となつたわけである。
近代社会の発展は必然的に行政機構の複雑高度化を生みそこに全体への奉仕者たる多数公務員に対する人事管理の技術的発達が見られるようになつたわけである。わが国における人事管理もそのような要請の下に発展して来たものではあるが,それは多分に封建的乃至は後進的性格を有するものであつた。言い換えれば従来のわが国の人事制度はすべて人を中心として考慮されたものであつた。即ち個人の性別・資格・学歴・勤続年数等すべて個人的属性を基本とした身分的従つて封建的制度であつたと言うことができる。
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