特集 眼科臨床の進歩Ⅱ
結膜
結膜嚢及びそれに關係ある角膜の化學と臨床
筒井 純
1
1岡山大學眼科
pp.782-788
発行日 1953年11月10日
Published Date 1953/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201634
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
結膜嚢の化學的機能の終局の目的は角膜の透明性を保持して視機能を全うする事にあると云える結膜と云う膜それ自身には,角膜や網膜が營んでいる樣な重要な化學的機能は存しない。即ち結膜に於ては,化學反應自身がその器管の主機能であると云う樣な事はなく,結膜の化學は結膜自身よりもむしろ結膜嚢を形成する結膜,及び角膜とその中をうるおしている涙液の3者について論ぜられるべきである。從つて本編に於ては涙液.結膜,角膜の順に述べて行きたい。
Copyright © 1953, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.