特集 人口高齢化と病院医療
高齢社会における病院と看護職
林田 賢史
1
1産業医科大学産業保健学部
キーワード:
機能分化・連携
,
継続看護
,
訪問看護
,
退院支援
,
医療と生活の視点
Keyword:
機能分化・連携
,
継続看護
,
訪問看護
,
退院支援
,
医療と生活の視点
pp.54-59
発行日 2014年1月1日
Published Date 2014/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102696
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平成24(2012)年10月1日現在,日本の人口は1億2,752万人であり,そのうち65歳以上の高齢者人口は,過去最高の3,079万人であった.これは,総人口に占める65歳以上の高齢者の割合(高齢化率)が24.1%ということになる.
そもそも日本の高齢化率は,昭和25(1950)年時点では5%未満だったものの,昭和45(1970)年に7%を超え「高齢化社会」へ,平成6(1994)年にはさらにその倍の14%を超え「高齢社会」へと突入した.今後,高齢者人口は,いわゆる「団塊の世代」〔昭和22(1947)~24(1949)年生まれ〕が65歳以上となる平成27(2015)年に3,395万人,75歳以上となる平成37(2025)年には3,657万人に達する見込みである.そのような中,日本では出生数の減少と死亡者数の増加により分母である総人口は減少する.そのため,推計では,高齢化率は平成37(2025)年には30.3%,平成47(2035)年には33.4%と増加を続ける(図1).
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