特集 中小病院は生き残れるか
―【事例 公的病院の経営改善】―地域一般病院の経営改善への取り組み―綾川町国民健康保険陶病院
大原 昌樹
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1綾川町国民健康保険陶病院
キーワード:
中小病院
,
経営改革
,
地域包括ケア
,
シームレスケア
,
公立病院
Keyword:
中小病院
,
経営改革
,
地域包括ケア
,
シームレスケア
,
公立病院
pp.203-206
発行日 2013年3月1日
Published Date 2013/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102475
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当院は,1951(昭和26)年,医療の乏しかった香川県の陶村に国保診療所として開設,その後,1974(昭和49)年に病院となり現在に至っている.陶村から4村合併で綾南町,2006(平成18)年には綾上町と合併し現在の綾川町となった.地域住民の要望で,病院名に旧村名を残している.綾川町の人口は2万5000人,高齢化率28%,農業を中心としたのどかな町である.
当院の理念は,「心の通う医療で,地域に愛され,信頼される病院を目指します」「医療のみならず,保健・福祉と連携し,地域包括ケアシステムを構築することによって地域の発展に努めます」の2つである.2004(平成16)年に,1km離れた十瓶山のふもとに新築,移転した.その際に,国保総合保健施設綾南(健康福祉課保健部門,老人介護支援センター,地域包括支援センター,訪問看護ステーション,病児保育室)を併設した.また,2009年(平成21年)に,介護老人保健施設あやがわも併設,医療,保健,福祉・介護施設が集まり,「十瓶の里」と称し,綾川町における地域包括ケアの拠点として整備された(図,表1).
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