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書評 帰してはいけない患者か否か? 疑う眼を養うことのできる一冊―前野 哲博,松村 真司 編『帰してはいけない外来患者』
林 寛之
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1福井大学病院・総合診療部
pp.474
発行日 2012年6月1日
Published Date 2012/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102287
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時に研修医からコンサルトを受けて,アドバイスをしたら,「あっ,大丈夫だと思って帰しちゃいました」……(タラー(~_~;)).そこからすったもんだの揚げ句,呼び戻す例,神様に無事を祈る例(オイオイ!)など,さまざまある.「コンサルトって患者を帰す前にするんじゃないの!?」って悲鳴を上げたくなってしまう.
ここにこんな素敵な本が出版されたではないか.まさしく直球ストレートなタイトル,「そりゃ帰しちゃダメだろ! お前,患者を殺す気か? おととい来やがれ,このタコ!」と言いたいところを,ちょっとだけマイルドに変換して「その患者,帰しちゃったらどんな落とし穴が待ってるのか,わかってて帰す気なの? 勘弁してよぉ」となり,もっとマイルドにすると『帰してはいけない外来患者』というタイトルになったのだろう……そうに違いない……たぶんそうかも(^o^)?
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