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書評 本書が,多くの医学生,若い医師の人生の指針となることを期待する―尾身 茂(著)『WHOをゆく 感染症との闘いを超えて』
高久 史麿
1
1自治医科大学
pp.302
発行日 2012年4月1日
Published Date 2012/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102247
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著者の尾身茂教授は,私が勤務している自治医科大学の1期生である.新設の医科大学の1期生には開拓精神の旺盛な元気な学生が多かったが,自治医科大学の1期生も例外ではなかった.自治医科大学の場合,卒業生は各県に戻り,離島・へき地の医療に従事するという,世界に例を見ない新しい試みであったから,特に威勢の良い1期生が多かったと思う.
私は開学時から10年間教授として学生を教えたので,多くの1期生のことを憶えているが,尾身教授についてはご本人には失礼であるが,あまり記憶に残っていない.恐らく尾身教授が学外活動にもっぱらエネルギーを注いで,私の授業やゼミにあまり顔を出されなかったからであろう.
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