特集 地域医療を支える住民の活動
【先行事例】
県立柏原病院の医療再生の現状―兵庫県丹波地域の住民の取り組み
足立 智和
1
1丹波新聞社 編集部
キーワード:
県立柏原病院の小児科を守る会
,
たんば医療支え隊
,
丹波医療再生ネットワーク
,
住民運動
Keyword:
県立柏原病院の小児科を守る会
,
たんば医療支え隊
,
丹波医療再生ネットワーク
,
住民運動
pp.662-666
発行日 2011年9月1日
Published Date 2011/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102084
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■研修医集まる―診療休止の瀬戸際を脱して
県立柏原病院(許可病床303床)は,人口11万人余りの兵庫県丹波医療圏の中核病院である(地図).同院は,医師不足と経営難で,2008年末に診療休止の瀬戸際まで追い込まれたが,2009年4月に神戸大学人事で着任した大西祥男院長(2011年4月から加古川東市民病院長,循環器内科)が,同大学のサポートを受けながら院内改革に取り組み,病院の再生に一筋の道をつけた.
大西氏が院長就任時20人だった常勤医は,現在,32人にまで回復した.一時期1人になった循環器内科医は,神戸大学から派遣された河﨑悟医長をトップに7月から5人体制となり,循環器救急を「24時間365日」受け入れるようになった.5年ぶりのことだ.
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