特集 病院のサステナビリティ―事業継承を考える
国立病院機構における病院長像とその決定プロセス
矢﨑 義雄
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1独立行政法人国立病院機構
キーワード:
病院長のガバナンスの確立
,
地域医療と政策医療
,
臨床研究
,
特定看護師の育成
,
QC活動の推進
Keyword:
病院長のガバナンスの確立
,
地域医療と政策医療
,
臨床研究
,
特定看護師の育成
,
QC活動の推進
pp.596-598
発行日 2010年8月1日
Published Date 2010/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101750
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国立病院と国立療養所は,2004年に独立行政法人法に基づいて国立病院機構として一体化され,自律性・自主性を付与されるとともに,より効率的・効果的で透明性の高い運営のもと医療事業を展開するという目標を定めて発足した.そして実際,従来の官庁会計から企業会計に移行することによって,各病院が企業体としての運営に変換され,病院長のガバナンスが確立して職員の意識も改革され,使命である地域医療と政策医療のセーフティネットの中核を担い,経営基盤を強化して病院機構全体の収支相償化の目標を達成することができた.
その過程で,各病院長が発揮したリーダーシップが大きな役割を果たし,現在もさらに向上への努力を継続されており,国立病院機構における病院長像のあり方がいかに重要であったかを述べたいと思う.
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