連載 広がる院内助産所・助産師外来・5
【長野県における事例】助産師外来を開設するまでの軌道
竹村 豊子
1
1長野赤十字病院 産婦人科病棟
pp.859-862
発行日 2009年10月1日
Published Date 2009/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101557
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近年,産科医師の不足,分娩施設の減少が大きな社会問題となっている.出産難民や妊婦のたらいまわし事例が起こっている現状の中,産科医師の負担軽減や助産師本来の能力を活用しようと,助産師外来・院内助産院の取り組みを始めた施設が増加している.厚生労働省においても,「周産期医療と救急医療の確保と連携に関する懇談会」報告書1)で「病院においては助産師による妊婦健康診査(助産師外来)や,チーム医療としての院内助産所を連携する必要がある」と指摘している.
長野赤十字病院は,2008年6月より厚生労働省の補助事業を受け,助産師外来を開設し,現在に至っている.助産師外来開設までの経過を以下に述べる.
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