連載 アーキテクチャー 保健・医療・福祉 第164回
東急病院
福島 祐二
1
1株式会社大建設計医療事業部室
pp.847-852
発行日 2008年9月1日
Published Date 2008/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101292
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はじめての駅上病院
東急病院は東京急行電鉄の企業立病院として1953年に開院した.現在は特定の企業のための病院ではなく,東急沿線の方々が利用する一般病院として利用されている.しかし近年,施設の老朽化の問題,地域の求める医療ニーズに対応する医療環境・建築設備の限界が顕著となってきた.そこで,東急病院を地域に密着した医療施設として一層充実させることで地域社会へのさらなる貢献を図るとともに,沿線価値を向上させることを目的に,大岡山駅上部に移転新築することになった.
東急大岡山駅は地下ホーム駅として1998年に改築され,人工地盤上を駅舎と商業施設および駐車場として利用されていた.今回の計画では駅舎は残して商業施設を取り壊し,駅上に専用駐車場部分とともに病院を建設することになった.
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