特集 新たな医療計画の展開
患者・住民にわかりやすい地域医療計画となったか
丸木 一成
1
1国際医療福祉大学 医療福祉学部 医療経営管理学科
pp.789-794
発行日 2008年9月1日
Published Date 2008/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101278
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患者中心の医療の実現には,適切な医療機関を選べる情報が,わかりやすい形で,患者・住民に提供されることが欠かせない.この4月から始まった都道府県による医療機能情報提供制度は,4疾病5事業の地域医療ネットワークを定めた新医療計画とともに,市民・患者にとっても大きな意味を持つと思われる.限られた医療資源を有効に活用するには,患者・住民も,行き過ぎた大病院志向から合理的な受療行動に変わることが求められる.
新しく始まった医療計画や医療機能情報提供制度は,はたして,患者・住民の視点からみて,満足できるものに変わったのだろうか.まだ始まったばかりで,各都道府県による取り組みには大きな差があるが,医療機能情報の提供の実態と課題を考えてみた.
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