特集 躍進するアジアと病院戦略
中日友好病院の国際医療
尹 勇鉄
1
,
楊 宏敏
1
1中国衛生部中日友好病院 外事処
pp.914-916
発行日 2007年11月1日
Published Date 2007/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101052
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病院概況
中国衛生部中日友好病院は,日本政府の無償資金援助(ODA)を受け,中日両国政府の協力により建設された大規模総合病院であり,中国衛生部が直轄する2つの病院のうちの1つである.1984年10月23日に開院し,敷地面積9.7ha,建築面積12万m2,ベッド数1,315床,職員数2,800人あまりである.ここ数年,毎日の外来患者数は既に5,000人に達している.
中日友好病院は中西医(中国伝統医学と西洋医学)が共存した医療サービスを提供することが特色で,医療・教育・研究・リハビリ・予防保健などの機能を融合している.1人のドクターが中西医両方を見るのではなく,ほかのドクターと連携を取る.一般に,中医の患者に対し西医で診断し,中医のやり方で治療を施すと同時に西洋医学の薬を採用する場合もある.病院全体と,国際医療部における中医学受診者の割合は大体同じ位で20%であるが,海外からの患者にとって,中医学の受診ができることは当院の魅力の1つでもある.
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